積読を読んではくずし…ツミヤマです。
今回は季節の変わり目で心身共に疲れやすい、この季節にオススメのコチラ。
渡辺保裕「ドカコック」
伝説の流れドカ京橋建策が、様々な現場を流し歩きながら、チカラ飯(主に丼モノ)で問題を解決していくグルメ漫画(?)です。
掲載雑誌も漫画ゴラク、ヤングキング、漫画サンデーと渡り歩き、長らく単行本になっていなかったものの、2014年に一迅社に流れ着き「完全版」として竣工されました。
こちらが完全版。帯がまさかのヤスダスズヒト先生というのも驚きですね。
ストーリーは基本的に、
流れ着いた現場で問題発生→京橋建策「メシか…」or「メシにします」→「さあて、厨房を拝借」→料理シーンからの「ドカうま~!!」→そして次の現場へ…
このはっきりとした起承転結はあのレジェンド料理マンガ「クッキングパパ」に通じる王道の流れ。
他の漫画と一線を画しているのは、うまいメシを食べてパワーを得るという理念のもと、建策が先に食事を済ませてから調理に入るというところでしょうか。
この漫画の特色として挙げられるのが、その卓越したワードセンス。
建設業の専門用語が多用されていますが、何も知らなくても全然大丈夫。
「そういうものか」と受け入れる心があれば勢いで読めてしまいます。
モンケンリズムがビル屋の心に響く!からの、
ワイらの夢 ドカドリーム!!! からの、
ドカハリ丼竣工!!ドリーミングドカーッ!!
以上、「浪花の摩天楼」より。
この激流のような展開と、それを表現する圧倒的の画力、これぞゴラクの系譜!
深く考える必要はありません。とにかくこのドカの鼓動を感じてください。
建策はその後、「ドカせん」で未来のドカたちに希望を与え、「ドカコックΔ」では時空を超えてスフィンクス建造の現場を経由し…
流れ流れて舞台はついに異世界へ!
ということで、
新連載「ドカクエ-異世界ドカコッククエスト-」月刊コミックヘヴン2023年12月号から竣工~!!
荒廃した世界をメシ(愛)とドカ(勇気)で再建する冒険の始まり、これは見逃し厳禁です!
表紙の姫とドカが同じ漫画の登場人物なんですよ、信じられます?
読みたすぎて発売日に本屋ダッシュしましたからね。
電子版はいつも通りならば、月半ばごろの配信になりそうです。
早く読みたい方は書店にて紙版をお求めくださいませ。
それでは、また次の現場で。
コメント